マウスピース矯正 歯の動かし方
吉本歯科医院では2007年、2008年からマウスピース矯正をしておりますので
色々とご相談を受けることが多いのです。
今はパソコンで【こんなイメージになりますよ】と見せてもらえます。
すごく綺麗に皆さん治ると思っと期待をして頑張っています。
しかし残念ながら、治療は終わったけれど、
最初見せてもらった写真と違うと思っている人は意外と多いです。
それはなぜか?
実はそれは歯の動かし方です。
実は、コンピュータ上では歯はなんとでも動きます。
当然です。
実際の歯はこのように、小さい歯もあれば大きい歯もあります。
そして根っこが1本の歯もあれば3本の歯もあります。
大きさ違うわけですから、同じように力が加わったらどうなるでしょう。
当然、小さい歯が動きます。大きい歯は動かないです。
では、大きい歯はどうやって動くのですか?
小さい歯いっぱいで大きい歯を動かす、これは動きます。
ところが、コンピュータはそういうことを判断はなかなか難しいです。
ですので、そのようなマウスピース矯正のパソコンソフトによっては
それぞれの先生によって
まずは大きい歯を動かして、この歯を1番目に動かして、ある程度この歯が動いてから次の歯を動かすという設定ができます。
もともと、いわゆるブラケット治療、
こういう歯を動かしている先生は、それはわかっています。
ですので、ステージングといいます。
まず第一段階目にこの歯を動かして第2段階にこの歯を動かし
これができてから次に進む。
これがなかなか今まだパソコン上ではスラっと歯が綺麗に動いていきますが、
残念ながら、それは動きません。
ですので、例えば、前歯のガタガタを治したいんだよ
と思って来られたのに
例えば10段階あるとしましょう。
最初の5段階目
全く前歯動きません。
奥歯だけが動いていきます。
早く前歯入れたいので前歯何とかしてほしい。
と言われても、パソコン上ではもちろんできます。
そのような治療計画はできます。
しかしながら歯は動かないですね。
ステージングと言います。
ステージごとにどの歯を動かしどのように治療計画を立てていくのか
これと実際が合っていないと、歯は変な方に揃ってしまいます。
非常に大事な考え方だと思います。
hanarabikyousei
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