マウスピース矯正アライナーの使い方
マウスピース矯正の道具についてお話します。
マウスピース矯正につかうマウスピース(アライナー)ですね。
これをただ入れるだけでは、実は歯はあまり動きません。
イメージしていただくと、ピッタリサイズであれば何も変わらないですね。
めざしたい歯の動き、
歯の配列した状態のアライナーを口の中に入れます。
すると、窮屈なんです。
ですからきちんと入りきりません。
ちょっと浮き上がった感じになります。
ですから、入りきらなくても大丈夫なんですね、アライナーを入れてすぐは。
この窮屈な状態を続けることによって、自身の歯がジワジワと入っていきます。
このときに、ただ噛めばいいということではないですね。
どこででも噛んででももちろん歯は動きます。
しかし、治療の期間が長くかかります。
使わないといけないマウスピースの枚数が増えてしまいます。
これを解消するということでできたのがチューイーというものです。
ほとんどの医院さんがこのような円柱形のものです。
そして、動かしたい歯、浮いている部分にこれを入れて噛み込みます。
そうすると、直接そこに力が加わります。
その力が加わった部分に
集中して力がかかることによって歯は動く、動きやすいということになります。
ですから、ただ単にマウスピース入れておけばいいんだよ、ではないです。
実はこのチューイーを実際に使っていただく、これが大前提となっています。
吉本歯科医院ではマウスピース矯正、
韓国の金〈キム〉先生が開発されて、
2008年に日本にいらして講演会をされました。
そのときから、吉本歯科医院ではマウスピース矯正を行なっています。
ですので、マウスピース矯正をしている患者さん紹介も多くて、
実は県外からもお越しいただく方が多いですね。
そういう方々のために、
実はこのコロナで対応できないということが起こりましたので
今ではLINEを使って来院せずとも、
ある程度治療を進行させていただく、そういうシステムに変わってきています。
例えばLINEで自身の口の中の写真を送っていただく。
そしてうまくアライナーがきちんと口の中に入っているかどうか、
これを定期的に送っていただく。
実は、早く治療を終えたいという患者さんが
次々とアライナーを進めてしまうことがあります。
でもキチッと入っていると本人が思っていても
入り切っていないことが実は多くあります。
きちんと装置が使えて第1段階、第2段階、
それができて次、第3段階、第4段階へと進みます。
これが第3段階が十分進んでいないのにもかかわらず、治療が。
第4段階、第5段階と進まれてしまうと
どうしても歪が出てしまうんです。
その歪が、後戻りしないと戻せません。
しかし、第4段階、第5段階を使ったが故に第3段階の歯の状態が違う
別の歯が動いてしまっていますから、
実は第3段階目の装置はもう使えない
ということになってしまうことがあるんです。
そのためには、逐一状態がどうなのかを
定期的に来院できずとも治療の状態を見せていただく、
すごく大事なことなんです。
hanarabikyousei
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