マウスピース矯正中、マウスピースが浮いてきた場合

マウスピース矯正中に「マウスピースが浮いてきた場合、どうしたらいいの？」というご相談にお答えします。マウスピース矯正治療中はマウスピースが浮いていると感じることがあります。浮いたままマウスピース矯正治療を進めてしまうと予定通りに歯が動かないこともあります。マウスピース矯正治療の時、マウスピース装置が浮いてしまう原因とその対処法についてお話ます。

マウスピース矯正でマウスピースが浮く原因

マウスピース装着時間が短すぎる

マウスピース矯正は、治療開始前に「こんな風に歯が動いていきますよ」というシミュレーションが行われます。これによりマウスピース矯正の治療計画を立てていきます。治療計画に基づいて治療開始時に治療に必要な枚数のマウスピースを作っていきます。

マウスピース矯正治療の最大のメリットはなんといっても「ご自身でマウスピースの着脱が簡単にできる」ということです。しかしこれはメリットでもあり逆に、ご自身でしっかり自己管理をしなくてはいけないという意味でもあります。マウスピース矯正治療は、患者さんご自身でマウスピース装置を簡単に取り外すことができます。そのため食事の時や歯磨きの時に何度も着脱することで装着時間が短くなり歯が治療計画通りに動いていかないといったケースもあります。装着時間が短くなると歯が動かず小さなズレができてきます。最初は小さなズレであったとしても微妙なズレが蓄積されてしまうとマウスピースが「パカパカと浮いてしまう」原因となってしまいます。

 

アタッチメント（歯の表面にくっつけた突起物）が外れてしまっている場合

歯の表面にくっつけた突起物（アタッチメント）が外れてしまっている場合にもマウスピースが浮いてくるということが起こります。もしアタッチメントが外れてしまっている場合には歯科医院でのアタッチメントのつけ直しが必要です。アタッチメントが外れているとマウスピース装置がうまくひっかからず歯が予定通りに動いてくれません。アタッチメントがはずれている場合には早急に部位をお伝え下さい。

マウスピース装置が浮く感覚を治すには？

チューイを噛んで馴染ませる

新しいマウスピースに交換した際は、マウスピース装置ぴったり歯になじんでいません。最初は「浮いている」とお感じになるのが普通です。そこでこの「チューイ」を噛んで頂きなじませていきます。チューイはシリコン製のもので、新しいマウスピースに交換した最初の2～3日、１5分程度噛むことでマウスピース装置がなじんでいきます。「チューイ」を噛むことによりマウスピースが歯にぴったり馴染み浮いてくる感覚がなくなってきます。

 

「マウスピース装置」が変形していないかチェック

まれに、マウスピース装置装置が変形している場合もあります。マウスピース装置を交換してみると装置が歯に入らなくなった、マウスピース装置が歯茎にあたって痛い、浮いて入らないなどマウスピース自体に原因がある場合にはマウスピースの形をチェックしてみてくださいどのように対処すればいいか歯科医院相談してください。

まずは相談

マウスピース装置が浮いている感覚が改善されないまま次々と新しいマウスピースに進むと、少しずつズレが蓄積されていき歯に合わなくなることがあります。また浮いたままマウスピース装置を使用していると治療計画が遅れてしまう場合があります。もし浮いていてずれている場合にははやめに調整しリカバリーを行うことが重要です。あまりにも浮いてきてマウスピースが装着できない場合には治療計画の見直しが必要になる場合もあります。パカパカ浮いてしまう場合には歯科医院に一度相談しましょう。

 

マウスピース装置が浮かないようにするための予防法

マウスピース矯正においてマウスピース装置が浮かないようにするには、なんといってもまずは装着時間の長さです。マウスピース矯正がスタートしたら1日の装着時間の目安を守りましょう。マウスピース矯正は1日20時間以上の装着が必要です。食事と歯磨きの時以外は常にマウスピース装置を装着しましょう。マウスピースは長時間装着することになるので食事が終わったらはやめに歯磨きをしフロス等で歯の歯の間につまったものもしっかり取り除くようにしましょう。マウスピース装置は毎日必ずお手入れをして清潔に保つようにしましょう。

マウスピース矯正治療のお悩みなら、吉本歯科医院へご相談を

マウスピース矯正治療中にはさまざまな悩みやご不安がでてきます。吉本歯科医院では数多くのマウスピース矯正治療実積がありますので患者さんのマウスピース矯正治療中に起こるお悩みご不安にお答することができます。「こんなこと聞いても恥ずかしくないかな」と思うようなことでもお気軽にご相談ください。