マウスピース矯正のアタッチメントについてお話をします。マウスピース矯正治療は歯を徐々に動かした形のマウスピースをご自身で次々と取り換えていき、歯を動かしていくものです。マウスピースの効果は歯の移動距離や移動速度、角度などによって変わります。マウスピース装置の力を補助的に手助けをする機能がアタッチメントです。マウスピース矯正のアタッチメントとはどういったものなのかお話しますね
マウスピース矯正のアタッチメントとは
マウスピース矯正治療では何枚ものマウスピース装置をご自分で交換していくことで、歯が動き、治療が進んでいくものです。マウスピース装置を使って歯を動かしてためにアタッチメントというものが必要になります。アタッチメントとは歯を動かす際に圧力が加わるように直接歯に接着する突起物です。歯の表面に付けるでこぼこの半透明の突起物のことです。アタッチメントは歯科用のプラスチックでできており、人体には無害な素材です。白色で歯の色と似ているものを使用しているため歯の表面についていてもあまり目立ちません。歯科用の接着剤で歯の表面についているため、脱着の際に力がかかるとポロリと取れてしまうことがあります。ポロリと取れるものでないと矯正が終わった後に全部外してしまうので外れやすくなっています。外れやすいアタッチメントはほどよい力で歯の表面にくっついています。素材がプラスチックなのでコーヒーや紅茶やカレーなど着色性のあるものを口にすると色がついてしまうので注意が必要です。アタッチメントには色々な形があり、歯の動かし方によって形や大きさが違います。アタッチメントをくっつけていることによって力が歯に加わり、歯が動いていきます。
アタッチメントの重要性
アタッチメントは何のために付けるか?それはマウスピース装置を維持するためです。アタッチメントがあると、脱着時にマウスピース装置のくぼみにぴったりとはまり込むためアライナーを口腔内に保持するために役立ちます。マウスピース装置自体にも保持力があるのですが、アタッチメントが付くことによってマウスピースの保持力が大幅に増し装置が外れにくくなります。またマウスピース装置のステージ数が進んでくるとマウスピース装置と歯の間に隙間ができることがあります。それはマウスピース装置の動きに歯がついていっていない時に起こります。歯科医院でチェックするときにこのアタッチメントとの隙間があると歯の動きのずれがわかり、計画通りに動いているかどうか判定材料にもなるのです。
マウスピース矯正治療では治療のゴールをシミュレーションし治療計画を立てます。治療計画に基づいて歯をどのようにに動かすか、どんな順番にするか、どの歯の部位から力を加えるかを考えアタッチメントの位置、形、場所を決めます。アタッチメントを指定するということがとても重要です。アタッチメントを設計通りにすることができなければ、マウスピース矯正治療はなかなかうまくいきません。患者様の口腔内の状態から、ゴール設定をする際に、どのように動かしたらいいかを考え、アタッチメントの場所等を決めます。この見極めをしないと、きちんとした治療はできません。マウスピース矯正が飛躍的に進化したのはデジタル化とアタッチメントの存在です。AIによるおおまかな治療計画だと、パソコン画面上ではとても素晴らしい仕上がりになりますが、実際にはとんでもない歯の動きをすることがあります。ブラケット矯正治療よりも矯正治療を専門としない歯科医院が取り入れやすいため、どこの医院でもマウスピース矯正を行う時代がやってきていますが、このステージングというこまかな設定ができないところが非常に多くあるようで当初聞いていた仕上がりとはかなり違うということを耳にします。
アタッチメントは治療後外せる
マウスピース矯正矯正治療が行った後には、アタッチメントは綺麗に外していきます。突起物を外した後、歯に残った樹脂を研磨し取り去りますのでご安心下さい。
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